屋根の種類を知って、正しい雨漏り対策を

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屋根の種類

雨漏りが起こる原因の多くが屋根からです。屋根と一口にいってもいろいろな種類があります。

屋根の種類によって特徴が異なりますし、雨漏りが起こったときの対策も変わってきます。屋根の扱いについてよく理解するためにも、主な屋根の特徴について紹介していきます。

瓦屋根の特徴

昔ながらの日本家屋で多く見られる屋根のタイプといえば、瓦屋根です。今現在でも日本の家屋の屋根瓦で半数以上のシェアを占めています。

瓦屋根のメリット

瓦屋根のメリットといえば高い耐久性を持っていることです。50年から100年も持つと言われており、今注目されている長期優良住宅には適した屋根材だと言えます。

また昔ながらの日本家屋に合った雰囲気を出すことができます。洋風なデザインも好まれていますが、日本独特の和風デザインも見直されてきています。そのような日本風の家屋や建物には屋根瓦が良く似合います。

瓦屋根のデメリット

瓦屋根は耐久性が高いのですがその分重さがあり、耐震性には劣るのです。また地震が起こったときも瓦が崩れてきてそれが原因でケガをすることもあります。

耐久性が高いため設置時の初期費用も高いのですが、メンテナンスにも費用がかかります。屋根瓦は漆喰によって取り付けられているのですが、漆喰部分のメンテナンスが必要になってくるからです。

スレート屋根の特徴

スレート屋根とは別名コロニアル屋根やカラーベストなどさまざまな呼び方で使われることがあります。その特徴についてみていきましょう。

スレート屋根のメリット

まず施工業者が多いこと、施工が容易であることがメリットとして挙げられます。シェアの多い瓦屋根と比べると施工が楽ですし、施工できる業者が多いので業者選びの選択肢が豊富になります。

しかも最も使用されているタイプの屋根であれば比較的低価格で購入、施工できるため家の建築コストを抑える効果も期待できます。

また軽量であるため耐震性にも優れており、劣化や色褪せも起こりにくいため高い耐久性が期待できるのです。

スレート屋根のデメリット

スレート屋根にはいろいろな種類があるのですが、最も出回っているタイプは耐久性がよくないと言われています。

しかもデザインによっては日本の伝統的様式で建築されている住宅には合わないことが多いのです。

また景観や機能を維持するためには定期的な塗装が必要になってきますので、メンテナンスコストもかかります。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板とは溶融55%アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板とJIS規格にて定められています。

近頃爆発的に普及している屋根のタイプとなっていますので、その特徴について詳しくみていきましょう。

ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板はシェアを伸ばしている屋根素材であるスレート屋根のリフォーム素材として注目されるようになりました。

スレート屋根に直接張ることができることや施工実績が豊富で、多くの業者から依頼先を選べるようになっています。

しかも軽量で耐久性にも優れていますので、地震などの自然災害にも強いです。また材料によっては断熱性も認められていますので、家の断熱効果を高めるのにも使えます。

しかもメンテナンスにも費用がかからないのも嬉しい点です。機能や見た目を維持するためにメンテナンスが必要な屋根素材もありますが、ガルバリウム鋼板はメンテナンスを行わなくてもある程度の質を保てるのです。また大手メーカーが扱っていることが多いですから、保証もしっかりしています。

ガルバリウム鋼板のデメリット

メンテナンス費用を安くすることは可能なのですが、工事費が高くなってしまうのが難点です。

また浸水に対して弱い特性がありますので、屋根のこう配に注意しながら施工していく必要があります。

屋根によってそれぞれ特徴があります。それぞれ適したメンテナンスや修理を行うことで、耐久性を維持することや雨漏り対策にもつながります。

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